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演歌歌手の北島三郎が7月13日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで40回目の座長公演となる「北島三郎特別公演」の製作発表を行った。会見には共演の大出俊や芦川よしみをはじめ、白木万理、船戸順、白木みのる、今井健二、人見明、城山美佳子、北町嘉朗らも顔をそろえた。
本公演は、昭和43年に北島が初の座長を務めて以来、39回連続、通算1,790回もの公演を行った、新宿コマ劇場の閉鎖に伴い、今年は舞台を青山劇場に移して上演する。青山劇場のある渋谷は、北島がデビュー前の6年間、ギター1本で流しをしていた、言わば原点の地。北島は、「渋谷にはいっぱい思い出がある。ここから北島三郎が始まり、ここで師匠とも出会い、あちこち削ってもらって今がある」と感慨深げ。座長公演はこれまでに3,882公演を数えているが、「この分なら5,000回くらいはいこうかな」と、意欲をのぞかせていた。
舞台は二部構成。第一部の人情芝居「木曽恋しぐれ」は、罪を一身にかぶった男の笑って泣ける、感動物語。第二部の「北島三郎、魂の唄を…」では、新曲「比叡の風」「波瀾万丈」を始め、大ヒット曲「函館の女」「与作」など数々の名曲をダイナミックな演出で熱唱するほか、「北の漁場」では大漁旗を掲げた実物大の漁船「北島丸」が登場し、躍動感いっぱいの迫力ある舞台を展開する。さらに本年は、北島が「原譲二」のペンネームで作詞家・作曲家として多くの歌手に提供してきた楽曲を自ら歌う「原譲二作品集」のコーナーも計画されている。そしてクライマックスでは、もはや北島公演の名物というべき大仕掛けな“まつり”が登場! 全出演者が客席と一体になって会場を盛り上げる。
北島は、「39回もコマ劇場で公演できたことに誇りを感じている。また、コマ劇場の最後を飾らせてもらえたことに感謝し、青山でも“北島、いいじゃないか”と言ってもらえるようなステージを作りたい。青山劇場はコマ劇場より小型だが、セットなど工夫しながら“船”も出しますし、“まつり”の雰囲気も変えずに、とにかく泣いて笑って、喜んでもらえる舞台をやりたい」と意気込みを語った。
青山劇場という新たな空間を得て趣向も新たに繰り広げられる北島ワールド。70歳を超えて、ますます“観客も共演者も楽しませたい!”というパワーで輝き続ける北島の舞台は、耳からも、目からも楽しめる貴重な機会となりそうだ。
公演は9月7日(月)から29日(火)まで東京・青山劇場にて上演。チケットは7月16日(木)より一般発売開始。その後11月2日(月)から30日(月)には福岡・博多座にて、2010年3月1日(月)から29日(月)まで名古屋・御園座でも上演される。
(取材・文:松原正美)
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