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兵庫公演も大盛況! 佐渡裕のオペラ「カルメン」がついに東京上陸
2009年07月16日 16時13分 [オペラ・声楽]
佐渡裕プロデュースオペラ ビゼー:「カルメン」兵庫公演
佐渡裕プロデュースオペラ ビゼー:「カルメン」兵庫公演 (c)飯島隆

2005年の兵庫県立芸術文化センター開館以来、ホールの目玉公演として驚異的な観客動員数を記録してきた「佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ」がついに東京へ初上陸。7月17日(金)からの東京公演を目前に控えた7月15日、東京文化会館にて舞台稽古が行われた。

今年の演目『カルメン』は、芸術監督・佐渡裕自身の最初のオペラ体験となった作品ということで思い入れも格別。東京公演に先駆け、6月25日から7月5日に行われた兵庫県立芸術文化センター公演(全9回)は連日超満員と大盛況を収めた。

7月15日の舞台稽古でも、冒頭の有名な前奏曲から佐渡裕の指揮はパワー全開。超快速テンポで小気味良くオーケストラを鳴らし、兵庫公演の盛り上がりをそのまま反映したかのような躍動感溢れるサウンドが炸裂した。華麗そして自由に生きる女主人公カルメン、彼女に惚れて人生を狂わせるドン・ホセ、勇ましい闘牛士エスカミーリョ、ドン・ホセの婚約者で誠実な愛に生きるミカエラなど、登場人物の明暗のコントラストを鮮やかに描き、『カルメン』が世界で最も人気のあるオペラというのが成る程とうなずかせる見事な演奏をオーケストラから引き出した。

そして舞台装置は、佐渡裕が「これまでに見た舞台セットの中で一番面白い」と絶賛するハンス・シャヴェルノホの作。円筒形の壁や巨大な鏡を用いた稼動式の舞台セットは、セビリアの街並み、牢獄、タバコ工場、酒場、闘牛場など、次々変わる場面転換も非常にスムーズに。また紗幕や鏡、映像を用いて舞台の奥行きを視覚的に拡げる手法は、観客の想像力を一段とかき立てる効果が抜群だ。

ダブルキャストの本公演だが、今回の舞台稽古にはAキャストが登場。ウィーン国立歌劇場ほかで活躍する期待のメゾ・ソプラノ、ステラ・グリゴリアンが演じるカルメンは、「自由気ままで性格の悪いカルメンではなく、誰もが虜にならずにはいられない女性にしたい」という芸術監督・佐渡裕のイメージ通り、華やかで艶があり、セクシーで、誰もが魅力を感じずにはいられない女性を演じてみせた。そしてドン・ホセ役のルカ・ロンバルドも、婚約者ミカエラがいながらも、カルメンにどんどん魅了されていくさま、情熱や苦悩、破滅が混沌としていく心象を熱唱で表現。

またBキャストも、カルメン役に二期会が誇る人気メゾの林美智子、ドン・ホセ役に佐野成宏、エスカミーリョ役に成田博之と実力派歌手が揃い、国内オペラのプロダクションでも類をみない豪華な陣容での上演となる。

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2009『カルメン』の東京公演は、7月17日(金)から20日(月)の4日間、東京文化会館 大ホールにて。続く愛知公演は、7月25日(土)・26日(日)に愛知県芸術劇場 大ホールにて開催される。

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