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保坂知寿、山口祐一郎、涼風真世らが出演するミュージカル｢パイレート・クィーン｣の製作発表が8月17日、都内にて行われた。実在した女海賊の生涯を描いた物語で、2006年シカゴにて初演、ブロードウェイでもヒットをした作品。日本にはこれが初上陸となる。演出は山田和也。

本作はイングランドの統治下にあった16世紀のアイルランドで、軍船を率いイングランドの戦艦と闘い、ついにはエリザベス一世と対決、一族の自治を勝ち得た女傑グレイス・オマリーの生涯が、史実にもとづき描かれた物語。「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」を生み出したアラン・ブーブリルとクロード=ミッシェル・シェーンベルクによる最新ミュージカルだ。哀感に満ちたケルト音楽の要素に、「リバーダンス」などで知られるアイリッシュ・ダンスも盛り込まれ、スペクタクルな展開をしていく。

男性社会の時代に、女性ながら勇猛さと卓越したリーダーシップの才能で海賊たちを従えたグレイスには、元劇団四季の保坂知寿が扮する。「ブロードウェイで観ましたが、本当にエキサイティングな舞台。日本版がどんな舞台になるのか今からドキドキワクワクしています。私の中にも環境や状況にあきらめたり、妥協ということをしたくない自分がいるので、正しいと思ったことを通すには権力にも立ち向かっていく彼女にはすごく共感できます」と、すでにグレイスにほれ込んでいる様子。その“海の女王”と対峙する“陸の女王”エリザベス一世を演じる涼風真世は「保坂さんとはいつかご一緒できたらと思っていました。今回初めてご一緒できますのですごく幸せ」とコメント。また、グレイスの恋人役ティアナンを演じる山口祐一郎は「海があって、ときめくような帆船があって、そしてそこで素敵なドラマが起こる。そこに参加できるんだと思うと今からドキドキしています」と語った。劇団四季時代に数々の名舞台を作った山口、保坂の久々の共演にも注目だ。

この日は保坂、涼風、グレイスの父ドゥブダラ役の今井清隆らが劇中歌を披露したほか、「リバーダンス」に唯一の日本人ダンサーとして出演、ニューズウィーク「2009年世界が尊敬する日本人100人」にも選出されたタカ・ハヤシをはじめとするダンサーによるアイリッシュダンスの披露も。今までのミュージカルとはひと味違う、独特な世界観の一端をひと足はやく紹介していた。

公演は11月28日(土)から12月25日(金)に東京・帝国劇場、2010年1月1日(金・祝)から11日(月・祝)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて行われる。チケットは、東京公演が8月29日(土)、大阪公演が10月10日(土)に一般発売開始。尚、＠電子チケットぴあでは東京公演分の先行抽選販売「2次プレリザーブ」を、8月25日(火)11:00まで受付中。

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