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2011年2月に来日する当代随一のカリスマ指揮者ワレリー・ゲルギエフ率いるマリインスキー歌劇場が、『影のない女』『トゥーランドット』のオペラ公演に加え、特別コンサートを行う。ベルリオーズの歌劇『トロイアの人々』(コンサート形式・日本初演)、「ワーグナーの夕べ」をサントリーホール(東京都)で、「ロシア音楽の夕べ」を横浜みなとみらいホール(神奈川県)で開催する。
まず日本初演で注目が集まるのがベルリオーズのオペラ『トロイアの人々』。『幻想交響曲』で特に有名なベルリオーズが、最晩年に手がけたオペラは上演時間が4時間という超大作。その音楽性があまりも壮大すぎるために、作曲家の生前には完全上演されることなかったほどだが、近年では再評価されており、METやパリ・オペラ座などで取り上げられるなど世界的な注目度も高い。ちなみにゲルギエフとマリインスキー歌劇場管弦楽団・合唱団は、3月のニューヨーク・カーネギーホールで『トロイアの人々』を上演し、激しく色彩豊かな演奏で、作品が持つ壮大な音楽性・ドラマ性を引き出し、大喝采を浴びたばかり。2011年の日本公演にも期待が高まるところだ。
そして現代最高のバス歌手ルネ・パーペがゲスト出演する「ワーグナーの夕べ」、ゲルギエフ&マリインスキーの十八番「ロシア音楽の夕べ」の2公演。「無限ともいえる巨大な音楽世界に強い愛着をもつ」というワーグナーと、「演奏し続けることが自らの使命」という祖国ロシアの音楽は、ともに鬼才ゲルギエフがその活動のなかでも重要視する作品ばかり。ゲルギエフが激しくドライブするマリインスキー・サウンドが、怒涛の熱演を引き出すはずだ。
「マリインスキー歌劇場管弦楽団・合唱団 特別コンサート」は、2011年2月14日(月)・15日(火)にサントリーホール 大ホールにて、2月16日(水)に横浜みなとみらいホールにて開催。チケット一般発売は7月17日(土)より開始。また一般発売に先駆け、チケットぴあでは先行先着「プリセール」を7月16日(金)まで受付中(※先着順販売につき、予定枚数に達し次第、受付を終了します)。
◆ワレリー・ゲルギエフ指揮・マリインスキー歌劇場 2011年 日本公演
□R.シュトラウス:歌劇『影のない女』
2011年2月12日(土)・13日(日) 東京文化会館 大ホール
□ベルリオーズ:歌劇『トロイアの人々』コンサート形式 *日本初演
2011年2月14日(月) サントリーホール 大ホール
□ワーグナーの夕べ
2011年2月15日(火) サントリーホール 大ホール
□ロシア音楽の夕べ
2011年2月16日(水) 横浜みなとみらいホール 大ホール
□プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』
2011年2月18日(金)・19日(土)・20日(日) NHKホール
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