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台湾の人気ユニット・F4のメンバー、ケン・チュウ(朱孝天)が8月19日、東京・ラフォーレミュージアム六本木にて、約2年ぶりに日本でのコンサート(2回公演)を開催した。
同公演は、ケン自身が影響を受けた思い入れのある英語曲をカバーするというコンセプト。黒いカーテンとバックバンドのみというシンプルなステージに登場したケンは、にこやかに客席へ手を振ると、美しくのびのある歌声で『オーバー・ザ・レインボー』を歌い上げた。現在、中国で連続ドラマの撮影中であり、体力的には厳しいスケジュールの中でのコンサートとなったが、「僕はすべての困難をとっぱらって、今日を迎えました!」と力強く宣言。続けて、幼い頃にラジオから流れていて印象的だったというロバータ・フラックの『キリング・ミー・ソフトリー』や、15歳の頃に初めてバンドでカバーしたエクストリームの『モア・ザン・ワーズ』、さらに「いつも“本当の私”を支えてくれているみなさんに贈ります」と前置きして、シンディー・ローパーの『トゥルー・カラーズ』などを披露した。大人の色気が漂う甘い歌声に観客もうっとりと聴き入っていたが、トーク・タイムには扇子を取り出してパタパタとあおいだり、ジョーク好きでチャーミングな素顔をのぞかせる一幕も。
中盤には、ケンから観客へ直接プレゼントが贈られるというサプライズもあり、場内はさらにヒートアップ。ステージにあげられたファンの中には感激のあまり泣き出してしまう女性もいたが、緊張をほぐすように優しく語りかけ、サインと握手、そしてハグという大サービスで客席に送り戻す紳士的なケンの姿に、会場からは感嘆の声が漏れていた。
終盤にかけても、男っぽいロックなアレンジの『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス』(ザ・ビートルズ)や、しっとり聞かせる『もう話したくない』(クレイジーホース)など印象の異なった楽曲で観客を楽しませ、「(僕にとって)本当に大切な人たちに感謝したい。それは、みなさんです」という言葉とともにラストナンバーの『ザッツ・ホワイ』(マイケル・ラーンズ・トゥ・ロック)を熱唱。さらに、アンコールでは鳴り止まない拍手に応えて、ペリー・コモが歌いヒットした、ドン・マクリーンの『アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー』を披露し、「またすぐに会いましょう!」と再び日本でのコンサートを開催することを約束した。
なお、ぴあでは、このイベントの様子をフォトカードにするサービス「メモカ」を9月19日(水)まで受付中。詳細は「メモカぴあ」(http://memoca.pia.co.jp/)まで。また、ケン・チュウ主演ドラマ『五月に降る雪』のDVD-BOX1が11月2日(金)に、DVD-BOX2が12月5(水)に発売となる。
取材・文:青柳麻理子
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