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ASKAがステージに登場して1曲目を歌い出した瞬間に、このツアーがすごいものになっていくのは間違いないと確信した。『ASKA CONCERT TOUR 12>>13 ROCKET』の初日、12月14日の東京・オリンパスホール八王子でのステージ。まずASKAの歌声がとても表情豊かで伸びやかでふくよかだ。気心の知れた百戦錬磨のメンバーによるバンドも人間味あふれる演奏を展開していた。バンドというよりもオーケストラと言いたくなるような広がりのあるサウンドになっていて、一体感と立体感と臨場感がハンパではない。歌と演奏にすっぽり包み込まれていくような気持ち良さを何度も感じた。
「今回のツアーは“ROCKET”というタイトルなんですが、タイトルを決める時期にアルバムができてなくて、勢いで“ROCKET”で行こう!って。でもアルバムは“ROCKET”ではなく『SCRAMBLE』になりました。勢いを持って最後まで突き抜けるライブにできたらと思っています」
やはりニューアルバムがあるって、素晴らしい。最新作『SCRAMBLE』はオリジナル・アルバムとしては約7年ぶりの作品なのだが、単純にどの曲もいい。しかもライブ映えする曲が揃っていて、大きな空間で鳴らされることで、より深く届いてくる。もちろん過去のナンバーもバランス良く配置されていて、集大成的なライブとしても成立している。ガラッとアレンジが変わった曲もあって、その変貌ぶりもスリリングだ。多彩な選曲だが、最後まで一気。つまりそれだけ個々の曲の密度が濃いということ、そしてすべての曲が同じ方向に向かって突き進んでいるということ。本編の最後の歌のあるフレーズでは一気に鳥肌が立った。それがどこかはこのライブを体験すれば、きっと実感できるはずだ。
アンコールでは東日本復興支援アルバムとして会場限定で先行リリースされている『僕にできること』からの曲も披露された。このアルバムは彼が愛している昭和歌謡の名曲のカバー集なのだが、この中の楽曲を歌う時の彼は本当に楽しそうだ。ただの音楽好きとしての素顔が見えてくる。来年春まで続くツアー。音楽のパワーがこの“ ROCKET”をさらに加速させていくのは間違いないだろう。
『ASKA CONCERT TOUR 12>>13 ROCKET』は来年3月19日(火)・20日(水・祝)の大阪公演まで全30公演が予定されている。また、ロングインタビューや、堂本剛とのスペシャル対談、CD・ギター・本などの愛用コレクション紹介、本ツアーや最新作についてなど、ASKAのすべてを総力取材した初のMOOK本『ぴあ&ASKA』も発売中だ。
取材・文 長谷川誠
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