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周防正行監督の最新作『舞妓はレディ』の初日舞台あいさつが9月13日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、周防監督をはじめ、主演の上白石萌音、共演する長谷川博己、富司純子、田畑智子、草刈民代、渡辺えり、竹中直人、高嶋政宏、岸部一徳が出席。オーディションで大抜てきされた上白石は、「大好きな作品が初日を迎えるのが、こんなに幸せなことだなんて。一生絶対に忘れません。ほんま、おおきに」と大粒の涙を流し、感激にひたっていた。
本作は、『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』の周防監督が、20年越しの企画を実現させ、舞妓になる夢をかなえようと奮闘する少女の成長ストーリーを描いた作品。舞妓がひとりになってしまった京都の小さな花街・下八軒の老舗お茶屋・万寿楽(ばんすらく)に、どうしても舞妓になりたいという少女・春子が現れる。
舞妓の世界では、修行を終えて本格デビューを飾る日を“お見世出し”といい、この日は映画と上白石、ダブルの“お見世出し”として舞台あいさつを実施。長谷川は「涙する姿を見ると、こっちまでジーンとしてしまう」と目を細め、「芸能界は波があるので、万が一、うまくいかない時期があってもで、そこでどんな過ごし方をするかが大切。ニュートラルにいるのがいいと思う」とアドバイスした。
さらに「作品に出るごとに監督さんの色に染まって、終わったら一度リセット。いつまでも真っ白な萌音ちゃんでいて」(富司)、「以前、共演した森繁久弥さんから、『拍手は俳優を良くも悪くもする』と教えていただいた」(田畑)、「本当にやりたいことは何だろうと考えて」(草刈)、「常に自分に正直に」(周防監督)など温かなエールを受け取ると、上白石は「いつか皆さんとお会いしたとき『成長したね』と言われるよう、頑張りたい」と再び感涙し、背筋を伸ばしていた。
『舞妓はレディ』
公開中
取材・文・写真:内田 涼
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