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演 劇
1989年にブロードウェイで初演され、1017回上演された大ヒットミュージカル『グランドホテル』。1920年代、大都市ベルリンにある華やかな「グランドホテル」を舞台に、品のある振る舞いに誰もが大金持ちだと信じて疑わない苦悩の男爵、自らの死期を感じ、有り金をはたいて投宿する会計士、盛りを過ぎ自信を失った哀れなバレリーナと彼女を支え、密かに慕うマネージャー、会社倒産を救うために奮闘する実業家、みじめな今の暮らしから脱出しようと懸命な若いタイピスト、第一次世界大戦ですべてを失い隠遁生活を送りながらグランドホテルを見つめる老医師など、人間のありとあらゆる側面を浮き彫りにした人気演目だ。
1990年度トニー賞では、助演男優賞、演出賞、振付賞、衣装デザイン賞、照明デザイン賞の5部門を受賞し、1993年に日本初上陸。演出・振付にトミー・チューンを迎え、宝塚歌劇月組公演で上演された。当時の月組トップスターは、妖精のようなキャラクターで人気を博していた涼風真世。自身の退団公演でこの重厚な人間ドラマに挑戦し、大評判となった。
そして2016年春、ロンドンの気鋭演出家トム・サザーランドによる日本での上演が決定。本公演では、グリーンとレッドというふたつのパターンに分かれて上演。物語のキーマンとなる重い病を患ったユダヤ人の会計士、オットー・クリンゲライン役に中川晃教と成河、若く美しく、しかし貧しいフェリックス・ヴォン・ガイゲン男爵役には、ヴォーカルグループLE VELVETSとしても活動し、ミュージカル初出演となる宮原浩暢(LE VELVETS)と伊礼彼方、ロシア人のバレリーナ、エリザベータ・グルシンツカヤ役には安寿ミラと草刈民代が、それぞれWキャストで挑む。他に、これ 以上ないというほど個性豊かなキャストが集結し、ホテルに集う人々の人間ドラマを流麗な音楽に乗せて描き出す。
『タイタニック』の群像劇を心に深く残る演出で人々に大きな感動を与えたトム・サザーランドが、愛と狂騒の1920年代に起こる「グランドホテル」の様々な人間模様をどう描くのか、幕開けが待ち遠しい。
公演は、4月9日(土)から24日(日)まで東京・赤坂ACTシアター、4月27日(水)・28日(木)愛知・愛知県芸術劇場大ホール、5月5日(木・祝)から8日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。東京・大阪公演のチケットは2月6日(土)10:00より、愛知公演は2月13日(土)10:00よりそれぞれ発売開始。なお一般発売に先駆け、東京・大阪公演は12月26日(土)10:00より先行先着「座席選択プリセール」の受付を実施する。
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