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3年に1度、横浜市内全域で繰り広げられる日本最大級の音楽フェスティバル「横浜音祭り」。前回2016年には100万人以上の聴衆を集めたビッグ・イベントだ。9月15日(日)に開幕する第3回「横浜音祭り2019」の発表会見が開かれた。
「横浜音祭り」は、クラシックからアイドルまでオール・ジャンルの約300公演で構成される大規模フェスティバル。この日も、出演者の菅野祐悟(作曲)、私立恵比寿中学、葉加瀬太郎(ヴァイオリン)、林英哲(和太鼓)、村治佳織(ギター)が登壇。さらにももいろクローバーZからビデオ・メッセージが届き、賑やかな顔ぶれの会見となった。
注目公演をいくつか。まず、横浜みなとみらいホールでの3公演。9月15日(日)のオープニングコンサートは、若きカリスマ、バッティストーニ指揮の東京フィル。《展覧会の絵》をメインに、清水和音のショパンの協奏曲。地元の横浜少年少女合唱団が共演して童謡なども歌う。
11月1日(金)は、『踊る大捜査線』などでおなじみの映画監督・本広克行プロデュースの「ヨコハマ・ポップス・オーケストラ2019」。本広と長くタッグを組む菅野祐悟が手がけた映画・TVの音楽の数々。ももクロとオーケストラの異色コラボも実現。
11月15日(金)のクロージングコンサートは葉加瀬太郎がオーケストラを率いる「シンフォニック・ナイト」。意外にもオケ編成でのセルフ・プロデュースは初めてという葉加瀬。「これからの指針として強く希望していたことが実現できる」と意気込みを語った。
同時期に開かれるラグビーワールドカップの決勝・準決勝の開催都市であり、「TOKYO 2020」の英国チーム・キャンプ地でもある横浜ならではの、「英国」テーマの公演も見どころ。9月16日(月・祝)スコティッシュ・アンサンブル(弦楽合奏)の『ANNO』は、英国の女性作曲家アンナ・メレディスが、ヴィヴァルディ《四季》をスクラップ&ビルドして再創造し、映像もコラボした新しいクリエイティブ(横浜赤レンガ倉庫)。10月14日(月・祝)は伝統の英国近衛軍楽隊。リニューアル・オープンした神奈川県立音楽堂での公演のほか、元町でのパレードも楽しそう。
ラグビー観戦に訪れた外国人にも聴いてほしいのが日本の伝統音楽。10月22日(火・祝)には藤原道山の尺八アンサンブルが横浜能楽堂で。11月9日(土)は和太鼓の林英哲。横浜港から旅立ってパリで活躍した画家・藤田嗣治をモティーフにした「レオナール われに羽賜(はねた)べ〜」は、藤田没後50年の昨年、ヨーロッパで初演して大好評を得た作品を再演する特別公演だ。
「横浜の“街”そのものが舞台」を合言葉に音楽があふれる「横浜音祭り2019」。音楽祭ディレクターの新井氏は、「音楽を、水道や電気のようなインフラにしたい」と理想を掲げる。巧まずして街角で音楽と出会う。そんな2か月間になると素敵だ。
取材・文:宮本明
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