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80歳を越えてなお、演奏家として現役で活躍を続ける、フランスの名ヴァイオリニスト、ジェラール・プーレが9月1日(日)に横浜みなとみらいホールでコンサートを行う。共演するのは、氏の演奏パートナーとして活動するピアニスト川島余里と、7月13日に記念すべき第350回目の定期演奏会で大成功をおさめた神奈川フィルハーモニー管弦楽団の精鋭メンバー達だ。
本コンサートは、9月21日(土)より横浜美術館で行われる「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展に先立ち、同展を盛り上げるため横浜みなとみらいホールと神奈川フィルハーモニー管弦楽団の共同企画で行われる。ドビュッシーやフォーレなど、オランジュリー美術館のあるフランス・パリと関係の深い作曲家の作品を多数取り上げる。
本コンサートを楽しむ上でまず知っておくべきなのは、ジェラール・プーレとその父親のガストン・プーレ、そして作曲家ドビュッシーとの関係だ。ドビュッシーは先に述べたようにフランス人の作曲家で、1918年に没するまで、それまでのクラシック音楽の潮流とは全く違う革新的な作品を生み出したことで、当時の世界に強い影響を与えた作曲家のひとりだ。そのドビュッシーが書いた「ヴァイオリン・ソナタ」を初めて演奏したのが、なんとガストン・プーレとのこと。ガストン・プーレはジェラール・プーレの父親で、ヴァイオリニスト兼指揮者として世界中で活躍していた音楽家であった。ドビュッシーと時代をともにした父親から、本物の音楽を直接受け継いだジェラール・プーレにしか表現のできない至芸が堪能できることは、得難い経験になるだろう。
また、今回の出演者であり、神奈川フィルハーモニー管弦楽団のソロ・コンサートマスターである崎谷直人は、留学時代にジェラール・プーレに師事していたこともあり、本コンサートは夢の師弟共演となる。神奈川フィルのコンサートマスターとして、そして自身のソロ活動や、徹底した音楽作りで高い評価を受けるウェールズ弦楽四重奏団の第1ヴァイオリニストとして、日本有数のヴァイオリニストのひとりとなった崎谷直人と、ジェラール・プーレの音楽作りは、本コンサートの最も大きな魅力と言えよう。
※崎谷直人の「崎」は立つ崎
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