3月、膵臓(すいぞう)がんのため亡くなった歌手ムッシュかまやつさん(本名・釜萢弘=かまやつ・ひろし)のお別れ会が2日、都内で開催され、同会に参列したTHE ALFEEの高見沢俊彦(63)坂崎幸之助(63)桜井賢(62)も取材に応じた。

 高見沢 かまやつさんらしいお別れの会でした。

 坂崎 実はかまやつさんのお父さんが亡くなった時も参列させていただきました。その時は「聖者の行進」で送っていましたが、初めての音楽葬が印象的でした。しめっぽくなくて。その時のことを思い出しました。

 高見沢 もう少し地味な格好のほうが良かったかなとも思いましたが、かまやつさんも喜んでくれていると思います。僕らがまだ全然芽が出ないころにバックバンドをやらせていただいたんです。ツアーを回らせていただいて、お世話になりました。かまやつさんがすごかったのは、売れても売れなくても態度が変わらなかったこと。

 坂崎 晩年も変わらず、目線を僕らに合わせてくれた。

 高見沢 音楽性も幅広かったですよね。ムッシュは偉大すぎます。その音楽性のひとかけらでもDNAを残して、まだまだがんばっていきます。

 坂崎 ミュージシャンにとっても宝のような人でした。音楽に対する姿勢は引き継いでいきたいです。

 桜井 男女年齢を問わず音楽でコミュニケーションを取ってきた人。本当に音楽を愛しているんだなと。そして好奇心も僕らよりもずっと年上なのに旺盛な人だった。これはひとかけらでも引き継ぎたいなと思いました。