国内男子ゴルフの「ISPSハンダマッチプレー選手権」(埼玉・鳩山CC=パー72)は8日、準決勝2試合と5位タイ決定戦2試合が行われ、今季初勝利を狙う今平周吾(25)が粘りに粘って、池田勇太(32)を1アップで下し、国内男子ツアー最高の優勝賞金5200万円獲得に王手をかけた。

 前半9ホールは一進一退の展開。5番、6番で連続バーディーを奪われて2ダウンとなった今平だが、9番でバーディーを取り返し、何とか振り出しに戻した。その後も、池田の猛攻をしのぎ、オールスクエアで最終18番パー5へ。2オンに成功した今平はイーグルこそ逃したものの、最後はバーディーパットを決めて難敵を振り切った。

 現在、賞金ランク1位につけてはいるものの「勇太さんは賞金王も取っているすごい選手。僕はとにかく気持ちで負けないようにした」。地元・埼玉のファンの大声援を受け「勝ちたいです!」と、ビッグタイトル獲得に力を込めた。

 準決勝のもう1試合はT・クロンパ(28=タイ)が、同じタイ出身のR・ワナスリチャン(23)を2アンド1で破って決勝進出。5位タイ決定戦は、正岡竜二(35=グランデュール)とS・ノリス(36=南アフリカ)が勝利した。