ロックバンド、BUCK-TICK(バクチク)が29日、19年連続となる年末恒例の東京・日本武道館公演を行った。

ボーカル桜井敦司(52)が今月9日の公演後に体調不良を訴え、「消化管出血」と診断されて4公演を延期。この日が復帰公演だった。

オープニングから、桜井は体調を崩す前と変わらぬ力強い歌声を披露。ステージを縦横無尽に動き回り、会場のボルテージを一気にヒートアップさせた。3曲目の「美醜LOVE」を歌唱後、普段は寡黙なステージングで知られる桜井が「ご心配をおかけしました。みさなん一緒にダンスしましょう」。約1万人のファンで埋まった会場が大きな歓声と拍手に包まれた。

アンコールになると、「病室でみんなの…」と切り出したところで涙をこらえるようなしぐさを見せ、「たくさんのお見舞いのメール、励ましのお手紙たくさんいただきました。本当にありがとう」とファンに感謝した。

休止となった福岡2公演と熊本、京都公演についても触れ、「(振替公演の)良い機会をもらったので遊びに行きます。スタッフ、メンバーは何もいわないけれど…、たくさんのLOVEありがとう」と感謝の言葉を口にした。