演歌歌手坂本冬美(52)のサービス精神にはホント、頭が下がります。

3月29日に都内でバースデー記念コンサートを行った時のことです。

恩師の作曲家猪俣公章さんの内弟子仲間であるマルシア(50)がゲストとして参加しました。

2人の取材中、こちらから聞きもしないのに、坂本が急に「実は2人ともにおいフェチなんです」。えっ? 一体何を言い出したのか…。ポカンとしながら次の発言を待つと「マルシアは、いつもいいにおいがする。この間、アロエとボディークリームをいただいた。今日はお風呂上がりに、そのクリームをカサカサの肌に塗ってきました」。

30日で52歳になる自身の肌の潤いのなさを自虐ネタにしたのです。まさに、芸人顔負けの捨て身トーク!

そして「今日は香水をプレゼントしてもらいました」と続けました。「今までは、吉幾三さんと同じ香水を使っていたけれど、これでようやく変えられます」。ここでも、えっ? 吉幾三と同じ香水? 今度はポカンとせずに、聞き間違えたのかと確認すると「はい。いいにおいだったので教えてもらって男性用香水を使っていた」というのです。そして「今日からはマルシアと同じにおい。これで女子力がアップする」とニンマリしています。

坂本といえば、紅白歌合戦に30回も出場するなど、歌謡界でもベテランの域に入ってきた実力者。それなのにまったく気取ることなく、「何とか取材を盛り上げよう」「何とか楽しい話題を提供しよう」と、サービス精神の固まりのようなトークを連発です。頭が下がります。

そんな、サービス精神旺盛な坂本でも1度だけ、記者の写真ポーズの依頼を断ったことがあります。数年前でした。中高でソフトボール部のキャッチャーをやっていたというので、しゃがんでもらって、キャッチャーミットを手に「バッチコーイ!」と言ってもらおうとしたのです。さすがにこの時だけは「嫁入り前の娘に何をさせようとするのよ!」と拒まれてしまいました。

でも、諦めてはいません。いつかタイミングを見て再挑戦をしたい。坂本の52歳の誕生日に決意を新たにしています。【松本久】