コカインを使用した麻薬取締法違反の罪に問われたミュージシャンで俳優のピエール瀧被告(52=本名・瀧正則)の初公判があった5日の夜、電気グルーヴの石野卓球(51)がDJとしてのライブで“卓球らしさ”全開のパフォーマンスを披露した。

 東京・渋谷の会場に車で入った卓球は、待ち構える報道陣の前になぜか獣神サンダー・ライガーのマスクをかぶって登場。問いかけには反応しなかった。観客の男性によると、約1時間の出番で卓球が声を発したのはステージに上がったときの軽めの「イェイ」だけだった。

 アルコールを飲みながらのプレーではコミカルな動きを取り入れ、終始ニコニコしながらフロアを盛り上げた。観客を釣りざおで釣り上げたり、最前列の美女に投げキスしたりするパフォーマンスがあった。

「機械音で『エクスタシー』を連呼する曲の間は、両手で何度も『×マーク』を作っていた。その×を口にポンポンッと投げ入れるしぐさをしていた。卓球さんらしいブラックなジョークで、僕はここで一番笑った」(男性)。「エクスタシー」「×(バツ)」も違法薬物MDMAを意味する隠語だ。麻薬使用の罪に問われた瀧被告の初公判の日のパフォーマンスとしては毒が効いている。

 また、卓球は情状証人として出廷の可能性について書かれたネット記事を取り上げ、ツイッターで「ないよ。俺だとおもしろ裁判にしたくなっちゃうし瀧にも迷惑になるから」と否定し、「『俺の死刑執行はひと味違うぜ!』(スネークフィンガー)とか」と投稿していた。

「ライブ中も腕でヘビの形を模していた」(男性)というから、これはもしかしたら卓球なりの“死刑ギャグ”かもしれない。

 会場から去る際には再び別バージョンのライガーマスクを着用し、現れて消えたと思いきや今度はTシャツを脱ぎ捨てて上半身裸になるなど、始まりから終わりまで行動はエンタメ感にあふれていた。なお、ライブ後の投稿で、会場への入退場で着用したライガーマスクは「髪ナシ(入)」と「髪アリ(出)」というこだわりがあったそうだ。