元SMAPの木村拓哉(47)が反転攻勢に出ていると業界関係者の話題になっている。

 2016年をもってグループが解散したときは、一人だけ退所に反対したとされる木村がSMAP崩壊の“戦犯”とされた。それ以来、裏切り者のレッテルを貼られ、イメージが失墜したのは記憶に新しい。

「2017年1月期にTBS系でキムタク主演の『A LIFE~愛しき人~』が放送されましたが、TBSの上層部はキムタクのイメージが悪くなっていることに気をもんでいました。リアルにこだわるあまり、莫大な制作費をかけていたからです。ある幹部は、スタート前に『木村さん、大丈夫かなあ』と心配していましたね」(芸能プロ関係者)

 ふたを開けてみれば、平均視聴率14・5%とまずまずの数字。むしろ健闘した方と言えるかもしれない。

 その後、ドラマや映画をコンスタントにこなし、2020年にはついに音楽活動を再開させる。1月に初ソロアルバム「Go with the Flow」を発売。さらにそれを引っ提げたソロライブツアー「TAKUYA KIMURA Live Tour 2020 Go with the Flow」を2月に成功させたのだ。実はこの音楽活動は木村にとって、大きなターニングポイントだったという。

 ある音楽関者がこう指摘する。

「SMAPは、バラエティーからスポーツまで何でもこなすグループですが、やはり軸となるのは音楽活動。ミリオンセラーを何枚も出した男性アイドルはそうはいない。ファンだけではなく“無党派層”もCDを買った、まさに国民的アイドルグループと言える。だからこそ、キムタクはおいそれと音楽活動には踏み込めなかったのでしょう」

 木村は、ここを無事に乗り越えたことでイメージが復調。当サイトで報じたように、ライブや歌番組、自身のラジオ番組でSMAPの「夜空ノムコウ」を演奏したことが、奏功した理由の一つだろう。

 だが、木村がもう一つ、この難局を乗り越える上で力を借りた人物がいる。B’zの稲葉浩志だ。

 木村と稲葉がプライベートでも親交があるのは知られている。もともとサーフィンをやる2人が、知る人ぞ知る、ある隠れ家スポットでバッタリ出会ったことが付き合うきっかけ。そこで一緒に波を楽しんで以降、家族ぐるみの付き合いをしている。今回の木村のソロアルバムにも詞を提供しているのだが…。

 ある事情通が声をひそめる。

「キムタクによると、ソロの音楽活動を始めるにあたって、稲葉の後押しがあったといろいろなところで言っています。たしかに、稲葉は『また歌ってみれば?』と言っているんですが、CDを出すようなソロプロジェクトが始まることまでは知らなかったようなんです。というのも、1曲歌詞を書いてくれとオーダーがあったのは本人からではなく、レコード会社を通じてだったらしい」

 もちろん稲葉は快諾したが、これが事実だとすると、木村は「あくまで自分は周りから求められてやるんだよ」というのを強調したかったのではないだろうか。その点、長年第一線で活躍してきた稲葉が勧めるのなら、幅広い支持が得られる。ソロを始める動機付けとして、これ以上のものはないだろう。

 まずは第一歩を踏み出した木村。今後の展開はどうなるのだろうか。