ハロプロの「新たな道しるべ」となるか。元ハロプロのアイドルグループ「アンジュルム」初代リーダーで歌手の和田彩花(25)が21日に自身初の配信ライブ「2020.06.21.私たちには空があるだけだって、確かめてみよう」を行った。

 コロナ禍で3月に予定されていたライブがなくなった和田だが「音楽を届けたい」という思いから、野外のビル屋上を舞台に、アンプを使わないサイレントライブを生配信。涼しい風が吹く中で、和田とバンドメンバーがソーシャルディスタンスを保ち、円を描くように向き合って、シティポップフレーバーの「空を遮る首都高速」からライブをスタートさせた。

 MCでは「私はこの期間に、自分とみんなという意識が私の中にあるなと感じていました。自分の行動が周囲の人たちを守るって、みなさんもよく聞いたと思います。私も行動するにあたって、自分の考えや欲望だけじゃなくて、周りにはみんながいて社会がつながっているんだな、みんながあっての私なんだとこの期間にすごく感じました」と語る。

「これからも実際の生活が続いていく中で、もちろん私は忘れられない部分だし、私とみんなって意識を持ったまま、それぞれの実際の生活を、新しい日常を作っていけたらいいんじゃないかなと思ってます」と想いを話した。

 最近のハロプロでは、グループ卒業後にソロ歌手に転身したのは元「℃―ute」の鈴木愛理(26)がいる。

「鈴木さんは、若い女性を中心に人気ですし、最近では鈴木雅之さんの新曲にデュエットシンガーとして起用されるなど、歌の実力も認められています」と音楽関係者。鈴木は「状況に合わせて、カメレオンのように自分を変化させ、様々なジャンルを横断して、自分を表現するスタイルの歌手」(前出関係者)だという。

 一方で和田は「一生、アイドル」を宣言しているが、いったいどういったタイプの歌手となるのか?

「和田さんはより自分の内面に向き合って、その精神世界を表現するアーティストとして活動の意向です。絵画や仏像にも造詣が深く、このコロナ禍で延期になっていますが、海外留学も視野に入れています」(前同)。〝ひたすらに内なる自分を追究する〟という鈴木とはまた、表現方法の違った歌手で「これまでのハロプロにはいないタイプ」(別の音楽関係者)という。

 和田も鈴木のように後輩に道を切り開けるか。