J1名古屋の日本代表MF相馬勇紀(23)が16日にウェブ上で取材に応じ、リーグ戦再開後にチームが好調の理由を明かした。

 名古屋はリーグ戦再開前の調整期間となった6月にFW金崎夢生(31)とGKミチェル・ランゲラック(31)が新型コロナウイルスに感染し、チームは一時活動休止に。全体練習期間が本来の予定よりも2週間近く短くなり、約3週間での調整を強いられた。

 調整不足が懸念されリーグ戦再開後は苦戦も予想されたが、ふたを開けてみれば2勝1分けと無敗をキープ。ハンデを克服して上位争いに食い込んでいる。「リーグ再開まで3週間と他のチームより短かったが、最初の練習中断になった時、すぐにチームとしてメニューを組んで、ズームで毎日1時間トレーニングをしたり、心肺機能を落とさないトレーニングをチーム全体でしっかりやり続けられたことが大きかった」と非常事態の中でチームが迅速に対応できた点を挙げた。

 また戦術面でも「中断前の仙台や鹿島との試合で、速い攻撃で何度も出ていけたり、個人的には良い崩しや形があった。練習が再開したときにチーム全体が忘れておらず、そのイメージが残ったままプラスの働きかけができた」と指摘した。

 そうした中で、いよいよ再開後初めてホームで有観客試合を迎える。「声援はなくても少しの後押しが自分たちの力を上げてくれる。ホームなので勝って喜びたい」と名古屋サポーターの前でのプレーにヤル気をみなぎらせ「個人的には得点やアシストを一番にしていきたい。見ててワクワクする、1対1ならどんどん勝負して勝ち、球際で勇敢に戦う姿を見せていきたい」と自身のゴールで必勝を誓った。