TOKIOの長瀬智也(41)が来年3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所する。長瀬といえば、昨年7月に亡くなった創設者ジャニー喜多川さん(享年87)のスペオキ(スペシャルお気に入り)といわれた。

「ジャニーさんが唯一、履歴書を見て合格させたのは長瀬だけというのが伝説で、その後の少々のやんちゃ、華麗な女性遍歴などもおとがめなしだった」とは芸能関係者。

 2001年、浜崎あゆみとの交際が発覚。同棲を経て、07年に破局するまで、ジャニーズアイドルとは思えないような、自然な交際だった。

「お互いイニシャルのタトゥーを入れていたことで知られていますが、本来、タトゥーはジャニーズではNG。それが長瀬だとジャニーさんも〝しょうがないなぁ〟と許していたようです。その後の相武紗季との交際も、事務所としては自由にさせていた」

 ジャニーさんから特別待遇を受け、それに応えてきた関係性は、ジャニー氏が死去したときの長瀬の独特な追悼コメントでもわかる。

「ジャニーさんはかっこ良すぎるのでたぶん地獄行きです。僕も地獄を目指している男なので、また地獄でお会いしましょう」

 これは長瀬が主演した映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」(16年)のセリフをかけた長瀬なりの表現だった。

 ジャニーさんからあとを受け継いだ藤島ジュリー景子社長にとっても長瀬は特別待遇だった。

「ジュリーさんが最初に担当したのがTOKIOで、前のボーカルが脱退し、ジャニーさんがデビュー直前に長瀬を抜擢して以来、手塩にかけてきた。だから、長瀬が女性タレントと浮名を流そうが、多少のことには目をつぶってきた。長瀬の趣味の大型バイクも事故などがあってはいけないので本来は禁止なのですが、なぜかOKだった」(テレビ関係者)

 今回の退所、裏方転身も、本来ならば「芸能界引退」と報じられてもおかしくないところだったが、ジャニーズは報道各社に根回しし「円満退所」「裏方として芸能界でやるので引退ではない」という細やかな気遣いを見せた。

「特別待遇ぶりがわかるのが、演者として最後の表舞台が用意されていること。退所前の来年1月クールのTBSドラマ主演が決まっており、それが花道になる。長瀬は1年前くらいから退所の意向を伝えていたので、事務所としてはキャンセルしてもおかしくはなかった」(同)

 同様に表舞台から去り、裏方に転身したのがタッキーこと滝沢秀明副社長。前出芸能プロ関係者は「ジャニーさんにとっては、滝沢は正統派の後継者。長瀬は本能のまま生きる男くささの点で最愛だったようです」と話す。