コイが上昇気流に乗る。5位・広島は5日のヤクルト戦(神宮)に4―1で勝ち、今季初の3連勝。投打がガッチリとかみ合った。先発の野村祐輔投手(31)が7回3安打1失点の好投を見せ、大幅に組み替えられた打線も機能した。

 野村は2018年8月31日のヤクルト戦(神宮)以来、705日ぶりに120球を投げた。前回は同じ7回ながら11安打5失点で勝ち負けがつなかったが、同じ神宮で今回は今季2勝目を挙げた。

 ヒーローインタビューでマイクを握った野村は「序盤はちょっと慎重になりすぎてボール球が多く、四球を出してしまった」と反省しつつも「途中からストライク先行を心掛けて攻める気持ちでできたかなと思います」と満足そうに振り返った。

 また試合前まで首位打者の堂林翔太内野手(28)も2―1と僅差の7回一死で右中間へ8号ソロの活躍を見せた。3年ぶり2度目の2番に入った堂林は「後ろは長野さん、(鈴木)誠也、松山さん。後ろに返してくれる打者がいるので決めに行く意識を消しました」とつなぎ役に徹しつつ、時に豪快な本塁打を放つ〝らしさ〟も消えなかった。

 一時は7にまで膨れ上がった借金を4にまで減らした。暑い季節に入り広島がここから巻き返しを図る。