広島・野村祐輔投手(31)が17日、マツダスタジアムでの投手練習に参加し、19日のDeNA戦(マツダ)に向けてブルペン投球で調整した。前回登板した11日の中日戦では4回途中3失点で今季初黒星。「あの回で降りるようじゃ申し訳ない。ここが大事。相手は上位球団ですし、上のチームを倒さないと上がっていけない」と気を引き締めた。

 今季初対戦となるDeNAで野村がマークするのが今季から4番に起用されている佐野恵太外野手(25)だ。「起点にもなるし、返すこともできる」と警戒する。

 実は野村と佐野には妙な縁がある。岡山県出身で中学は硬式野球チーム「倉敷ビガーズ」に所属、高校は広島・広陵、大学は明大とプロ入りまでの過程が「経歴を見ると全部一緒」(野村)なのだ。5学年差のため「一緒にやってはいない」と同じチームでプレーはしていないが直系の後輩にあたる。

 過去の対戦では5打数無安打に抑えているが、今季の佐野はセ・リーグトップの打率3割4分2厘と絶好調。抑えられるかどうかで試合展開は大きく変わる。

「試合をつくることが大事。投手が最少失点で抑えていけば、チーム打率(2割7分2厘)も1位ですし、チャンスはある」。後輩斬りでチームを勝利に導くつもりだ。