全日本柔道連盟の金野潤強化委員長(53)が2日、強化委員会後のオンライン取材で新型コロナウイルス対策について語った。

 先月29日には、体操の男子個人総合で五輪2連覇の内村航平(31=リンガーハット)がPCR検査で陽性判定を受けたが、31日には偽陽性だったことが判明。一連の騒動は大きな波紋を呼んだ。

 この件について、金野強化委員長は「本当に難しい問題。感染対策をしっかりやっていく。柔道の特性上、組み合って1つのところで練習をすると感染のリスクは当然ある。今までと同じように(感染対策を)しっかりとやっていくしかない」とコメントした。

 10月31日、11月1日の講道館杯(千葉ポートアリーナ)では陽性者は出なかったが「ただ、これで油断することなくしっかりと感染対策をしてやっていく以外ない。もし、感染者が出た場合はしっかりと対応していく」と述べた。

 しかし、東京五輪でも内村と同様の事態が生じる可能性もあるだけに「それに対してはルールを作っていくしかない。対策をして懸念があってもルールに従わざるを得ない。今は懸念をしても対策をしていく以外の方法が思いつかない」と不安を口にする場面も見られた。

 少しずつスポーツは再開しているものの、来夏に向けて課題はまだまだ多そうだ。