大相撲11月場所7日目(14日、東京・両国国技館)、元大関で優勝経験者の十両琴奨菊(36=佐渡ヶ嶽)の現役引退を受けて、現役力士たちはさまざまな反応を見せた。

 弟弟子の幕内琴ノ若(22=佐渡ヶ嶽)は「本人とは話していない。自分が直接聞いたわけではないので」と前置きした上で「入門した当初から稽古をつけてもらって(番付を)上げてもらった。付け人についたこともある。見習える部分を吸収して、自分のものにして土俵の上で披露できれば」と〝魂〟の継承を誓った。

 大関昇進や優勝時に付け人を務めた幕内琴恵光(28=佐渡ヶ嶽)は「本当に部屋の皆を引っ張り上げてくれて、皆が同じ方向を向いていられたのも奨菊関が先頭に立ってくれたおかげ。すごくありがたかった」と感謝の言葉を述べた。

 明徳義塾高の後輩にあたる幕内志摩ノ海(31=木瀬)は「大活躍された方で高校の先輩。ずっと尊敬のまなざしで見ていました。巡業中に指導していただいたこともある。自分が年を取っても、負けないくらい若々しい相撲を取れたら」と話していた。