2000年シドニー五輪女子マラソンで日本女子陸上界で初の金メダルを獲得した日本陸上競技連盟の高橋尚子理事(48)が15日、同レースで着けていたアスリートビブス(ゼッケン)を国際陸上競技連盟(WA)のヘリテージ(遺産)コレクションへ寄贈した。WA、日本連盟が共に公式ホームページで発表している。

 WAは「女性として初めてマラソンで2時間20分を切った高橋尚子選手が、世界陸上競技遺産コレクションに競技用のアイテムを寄贈した最新の陸上競技スターとなった」と記している。

 ビブスを手に持った高橋理事は「私のシドニー五輪のビブスがヘリテージコレクションに加わることがうれしいです。この寄贈品が走ることへの挑戦や美しさを感じるきっかけとなり、マラソンへの関心が高まることを願っています。より多くの方が、ご自身の健康や楽しみのために走り、そして、もしかしたらさらにその上を競技者として目指し、私と同じように走っている姿を想像していただければと思います」とコメントした。