楽天は31日のロッテ戦(ZOZO)に2―1で勝利。3連勝で通算成績を4勝1敗とした。

 先発・則本昂大投手(30)は最速155キロの速球を軸にキレのある変化球を散らし、6回1/3を4安打1失点の好投で初勝利を挙げた。

 試合後、則本は「スピードも出ていたし、初登板としてはよかった。涌井さんも早川も岸さんもいい投球をしていたので何とか流れに乗りたかった。7回は投げ切りたかったんですけど、とにかく初登板で勝ちがついたのは大きい」と満足顔。

 石井監督は「開幕1戦目にしては最初からしっかりいけたと思う。ストレートにしても変化球にしても精度は高かった。今日は何点勝負になるというのをしっかり読んでその通りのピッチングができた」と復活を目指す右腕の滑り出しに合格点を与えた。

 これでチームは右ふくらはぎ違和感で抹消中の田中将を除く涌井(7回無失点)、早川(6回無失点)、岸(9回完封)、則本(6回1/3、1失点)の先発4枚が順調に白星発進した。

 いずれも軽々とクオリティー・スタート(6回以上を3自責点以内)を決め、4人の合計は28回1/3でわずか1失点(自責点1)。防御率は0・32と前評判通りのストロング・スタートを決めている。

 質量とも充実する先発陣の強みを生かして楽天がどこまで強いスタートダッシュを決められるか。王者・ソフトバンクの動向と合わせて注目される。