ギリシャ1部PAOKの元日本代表MF香川真司(32)の今季中の復帰に黄信号がともっている。

 香川は14日の練習中に右太ももを負傷。その際は2週間の離脱で4月28日前後の復帰が見込まれていたが、まだ完治していないことが明らかになった。

 ギリシャ紙「メトロスポーツ」は、2日に行われた全体練習の様子を紹介。5日のAEKアテネ戦へ向けてミニゲームなどが行われたが、その一方で「香川は治療を受け、個別のプログラムを行った」と報じ、いまだにリハビリが続いており全体練習に復帰するメドが立っていないもようだ。

 PAOKの上位プレーオフ最終戦は16日のアステラス戦で、その後22日のギリシャカップ決勝のオリンピアコス戦がシーズン最終戦となる。これから状態が急激に回復したとしても対人練習やゲーム形式の練習に復帰するまでは時間を要する。しかもタイトルや、来季の欧州の舞台の出場権を左右する順位決定がかかる重要な試合に復調途上の選手を無理して起用することは考えづらく、香川がこのまま復帰できずシーズンを終える可能性も出てきた。

 来季に向けて少しでもアピールしてシーズンを終えたいところだが、無理をしてケガが再発しては本末転倒だけに香川にとっては悩ましい状況となっている。