俳優風間杜夫(72)が20日、都内で行われた、第46回菊田一夫演劇賞(映画演劇文化協会)の授賞式に出席し、喜びを口にした。

「セールスマンの死」のウィリー・ローマン役、「女の一生」の堤章平役、「白昼夢」の高橋清役の演技に対しての評価を集めて受賞した風間。「思いもかけない、大きなご褒美をいただきまして、大変恐縮しております」と受賞の喜びを口にした。

受賞について「個人でお受けしたというよりも、これらの作品に関わったスタッフキャストの皆様のご尽力に対して授けられたと、受け止めております」と感謝した。

コロナ禍という状況で舞台を作り上げることに対しては「生易しいことではない」としつつ、「舞台を見ることを楽しみに、それをまた、自分の糧となさってくださるお客さま、足を運んでくださるお客さまには、どれほど救われているのか分かりません。この場をおかりして、演劇の今を支えてくださっているお客様に感謝の意を表したいと思います」。

22歳の時に劇団を立ち上げ、役者としての人生をスタートさせてから50年。「気がつけば、今も昔と変わらず、ただ、舞台でがむしゃらに芝居を楽しんでやっております。変わることなく、ただ好きな芝居を演じ続けていることができて幸せだと思います。演劇の生命力を信じて、これからも精進していきたいと思います」と力を込めた。