1985年公開の名作映画「グーニーズ」(リチャード・ドナー監督)が、6月11日の「金曜ロードショー」(日本テレビ系、金曜午後9時)で放送される。日本では85年12月に公開され、86年の年間ランキングでは4位の配給収入(19億5000万円)を記録し、いまだに人気が高い。制作陣やキャストまで、ずらり集結しているレジェンドたちの功績を振り返る。
ウナギノボリ
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脚本原案を担当、製作総指揮の1人にも名を連ねるスティーヴン・スピルバーグ監督は、1971年「激突!」で注目され、「ジョーズ」(75年)「未知との遭遇」(77年)で一躍人気監督に。「グーニーズ」公開の80年代は全盛期で、「レイダース/失われたアーク(聖櫃)」(81年)「E.T.」(82年)「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」(84年)「太陽の帝国」(87年)などの傑作を連発した。
90年代も「ジュラシック・パーク」(93年)の映像で世界を驚かせ、当時の世界興行収入1位をたたき出した。
娯楽作品だけではなく、「シンドラーのリスト」(93年)「プライベート・ライアン」(98年)などシリアス映画でも歴史に残る名作を制作し、2度目のアカデミー賞監督賞を受賞している。最近も「レディ・プレイヤー1」などのヒット作を生み出し続ける。
脚本を担当したのは、「ハリー・ポッター」シリーズでも知られるクリス・コロンバス監督だ。コロンバス監督は20代でスピルバーグの目に留まり、「グレムリン」(84年)「グーニーズ」(85年)の脚本に抜てき。後に監督として「ホーム・アローン」(90年)「ミセス・ダウト」(93年)「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001年)「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(02年)等の大ヒット作を生んでいる。
「グーニーズ」に登場するブービートラップの“カラクリ”や悪役たちのドジっぷりは、「ホーム・アローン」の原点とも言えそうだ。チャックが警察に電話するシーンでは「グレムリン」をほうふつさせるセリフも出てくる。
メガホンをとったリチャード・ドナー監督も「オーメン」(76年)「スーパーマン」(78年)などの大作を手がけたヒットメーカーだ。「グーニーズ」の後も、「リーサル・ウェポン」シリーズを大ヒットさせ、「X-MEN」シリーズの製作総指揮を務めている。
当時10代だった役者陣の初々しい演技にも注目だ。主人公・マイキー役のショーン・アスティンさんは、当時14歳で映画デビュー作。2001年から「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで、主人公フロドの従者・サムを演じた。
マイキーの兄・ブランド役のジョシュ・ブローリンさんは、当時17歳。本作で映画デビュー後もキャリアを重ね、2008年にはアカデミー助演男優賞にもノミネート。最近では「アベンジャーズ」シリーズで、最強の敵・サノスを演じている。
ちょっと生意気なマウス役のコリー・フェルドマンさんは、「グーニーズ」の直前に「グレムリン」「13日の金曜日-完結編」(84年)にも出演。13歳だった当時から売れっ子だった。「スタンド・バイ・ミー」(86年)では眼鏡のテディ役を好演している。その後、不遇時代があったが、現在も俳優として活躍している。
食べるのが大好きで、うそつきのチャンク役のジェフ・コーエンさん(当時10歳)は、その後、弁護士としてキャリアを重ねている。
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