2002年日韓W杯で韓国を4強に導いたサッカー界の名将であるフース・ヒディンク氏(74)が、監督業からの引退を宣言した。

 最近では昨年8月にキュラソー代表監督に就任して北中米カリブ海予選を突破してカタールW杯を目指していたが、新型コロナウイルスに感染。5月の2次予選を指揮することができず、パトリック・クライファート氏が監督代行に就任したところ、3次予選進出を逃してW杯への道が絶たれた。

 そんな状況にヒディンク氏は、オランダ放送局「SBS6」のトーク番組で「新型コロナウイルスでまともに仕事ができず、W杯予選で脱落したし、監督業から退くことにした。この先、監督をやることはないだろう。キュラソーサッカー協会会長とも話をして(キュラソー代表が)新しい方向に進んだ方がいいということになった」と語った。

 ヒディンク氏はPSVアイントホーフェン(オランダ)、オランダ代表、レアル・マドリード(スペイン)の監督などを経て02年日韓W杯では韓国を指揮して4強入り。その後はPSVに復帰し、オーストラリア代表、ロシア代表、トルコ代表などを指揮していた。