ソフトバンク・東浜巨投手(31)が宮崎秋季キャンプ(生目の杜運動公園)の6日、不完全燃焼に終わった今シーズンを振り返り、来季の巻き返しを宣言した。

 今季は開幕から出遅れ、4勝4敗、防御率3・70という結果に終わった右腕。「交流戦から一軍に呼んでもらったが、貢献できなかった。なかなかうまくいかず、良くても長く続かず、波の激しいシーズンだった」。昨秋以降、右肩の不調や新型コロナ感染に見舞われた。思うようにトレーニングがつめず、土台を築けないままシーズンイン。「結果がすべて。いいわけにしかならない」と、じくじたる思いで秋季キャンプに参加している。

 この秋は「投げ方の洗い直しだったり、今できることを全部やっている」と、来季に向けての土台づくりに集中。「どれだけ自分に向き合えるか。今はそれを頭に入れて過ごしている。スタートを早くして、このオフの期間でもう一度イチからやり直す」と意欲的だ。

 来季は節目のプロ10年目。「毎年そうだが、本当にやらなきゃいけない。なかなか貢献しきれていないところがあるので、1年間しっかり一軍でローテーションで回って、チームに貢献できるように頑張りたい」。

 常勝軍団のBクラスからの巻き返しには、東浜の完全復活が不可欠。「せっかくこういう時間がある。意味を理解して最大限活用したい」。

 2017年に最多勝のタイトルを獲得し、20年は開幕投手を務めた。来季、もう一度テッペンヘ――。個人としても、チームとしても、捲土重来を期す。