佐々木健介(55)北斗晶(54)夫妻が10日、東京・丸の内TOEIで行われた、天海祐希(54)主演映画「老後の資金がありません!」(前田哲監督)大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。佐々木が「家族で映画を見に行くことが大好き。出させていただくとは思っていなかった」と言えば、北斗も「初めて舞台あいさつを経験させていただき、ありがとうございます。SNS、私たちもやっていますけれど、楽しい、楽しいと言ってください!」と客席に呼びかけた。

佐々木は、天海演じる後藤篤子の娘まゆみ(新川優愛)の結婚相手・松平琢磨(加藤諒)の親で、宇都宮でギョーザチェーン店「マツ金ギョーザ」を展開する大将の金造、北斗は金造の妻美和を演じた。北斗が「私たちみたいなのが入って、足を引っ張ったら…緊張したよね。大作でセリフまで頂きましたから」と言えば、佐々木も「ドッキリかと思った。そうそうたるメンバーで良いのかなと思った」と笑った。

劇中では結納のシーンもあった。夫妻は長男の健之介さんが23歳という現状を踏まえ「年頃の(息子)がいるんで、勉強になった」(佐々木)「本番の勉強になった。あんなかわいい嫁、来てくれると良いけれど」(北斗)と、出演が実生活でも学びになったと明かした。

また、出演のタイミングで、ちょうど結婚25周年を迎え、記念になったと喜んだ。北斗は「記念に良い思い出になったし後々、話が出来るねと言った。せりふを頂けたのも、そうですけど歌うシーンもあった。へたくそなのでカラオケボックスに行った」と、人生で初めて夫婦2人でカラオケボックスに行ったと明かした。その上で「年を取ってからの夫婦の楽しみ方もあるんだと思った」と感慨深げに語った。

劇中で登場した、マツ金ギョーザも評判だという。北斗は「マツ金ギョーザの、おかみ…私生活と変わらなかったんじゃないかと思っています。SNSで、あのギョーザ、どこで買えるんですか? と言われた」と笑みを浮かべた。天海から「おいしかった」、天海演じる篤子のヨガ仲間神田サツキ役の柴田理恵(62)から「料理おいしいんだから、作ったら?」と言われると、北斗は「宣伝の皆さん、期間限定で売ってくれたら売りに立ちますよ」と意気込んだ。

「老後の資金がありません!」は、節約好きの主婦・後藤篤子(天海)が家計を任せきりの夫章(松重豊)の給料と自分がパートで稼いだお金をやりくりして娘まゆみと息子勇人(瀬戸利樹)を育て上げ、老後の資金をコツコツためてきたはずが、親の葬式とまゆみの派手婚に、それぞれ300万円かかり、苦悩する物語。さらに章が失職し、しゅうと・芳乃(草笛光子)への仕送りさえ捻出できなくなった篤子は、義理の妹夫婦との話し合いの席で、芳乃を引き取ると口走ってしまうが、老舗和菓子屋のおかみだった芳乃は超がつくほどの浪費家で、貯金0円が目の前に迫ってしまい、ピンチに陥る。