卓球の世界選手権(23日開幕、米ヒューストン)に出場する男女代表が16日、成田空港で出発前会見を行った。

 東京五輪女子団体銀メダルの石川佳純(28=全農)はシングルスとダブルスに出場する。世界選手権では吉村真晴との混合ダブルスで17年に日本勢48年ぶりとなる金メダルを獲得するなど、19年までに3大会連続で表彰台に立っているが「(シングルス、ダブルスの)2種目でメダルを取ったことがないので、いいプレーをして取れたら」と力を込めた。

 五輪後は取材やイベントなど競技外の活動をこなしながらもTリーグに出場し、先日は日本リーグの試合でプレーするなど世界選手権に向けて調整を続けてきた。サーブやサーブレシーブ、バックハンドの強化に加え、精神面に目を向けて「競り合いになったときの気持ちのもち方などを課題としてやってきました」。

 目標とするメダルまでの道のりは「世界選手権は出場する選手が多いので中国選手に1回か2回は勝たないといけない」と話す石川。それでも「まずは一戦一戦。結果というよりも目の前の試合の内容、プレーに重きを置きたい」と語った。