“和製ビヨンセ”として呼び声も高い歌手TAEKO(29)が16日、都内でデビューお披露目ライブを行った。

念願のお披露目に、やや緊張した表情を浮かべつつ、デビュー曲「Queen Bee」を歌った。4オクターブを優に超える類いまれな歌唱力に、キレのあるダンスで魅了すると、2枚目シングル「I’ll Be There」や、18年に米ニューヨークのアポロシアターでの「アマチュアナイト」に出演した際に歌った、憧れのビヨンセの「Listen」を感情豊かに歌い上げた。

18年末から大手芸能事務所「ライジングプロダクション」に在籍し、満を持してのデビュー。「Queen Bee」は、7月から有線放送で流れると、日本語が英語のように聞こえる歌詞で「洋楽みたい」「クセになる」と話題になり、ランキングで最高2位にも入った。

小3からダンスを始め、主にダンサーとして活動。高校時代から、カラオケで友人から歌手の道を勧められるほど歌唱力も高かったという。20代前半で、フィリピン・セブ島に短期語学留学した際に「アマチュアナイト」を知り、「思い立ったらすぐ行動してしまうので」とオーディションを受け、結果として歌手デビューの道を切り開いた。

29歳でのデビューは“遅咲き”とも言える。それでも「自分の中にあるものを、やっと見せつけられます!」と自信をのぞかせつつ「まずは日本、そしてアジア、世界で輝きたい。いつかビヨンセと肩を並べられたら…。その時に負けないくらいの実力を身に付けたい」と目を輝かせた。【大友陽平】

◆TAEKO(タエコ)1992年(平4)7月10日、大阪府生まれ。8歳からダンスを習い始め、おもにダンサーとして活動。歌唱力をいかして、18年には米ニューヨークのアポロシアターで「アマチュアナイト」に出演し5位の経験も。今年9月にデジタルシングル「Queen Bee」でメジャーデビュー。