武田梨奈(30)が10日、BSテレ東の主演ドラマ「ワカコ酒 Season6」(22年1月10日スタート、月曜深夜0時)オンライン会見で、15年1月期に第1弾が始まって7年の日々を振り返り「あっという間ですね」と感慨深げに語った。

「ワカコ酒」は、11年から「月刊コミックゼノン」(徳間書店)で連載中の、新久千映氏の同名漫画の実写化作品。BSテレ東初の連続ドラマで、武田にとっても連ドラ初主演作となった。武田は劇中で「酒飲みの舌」を持って生まれ、さまざまな酒場をさすらい、女ひとり酒を堪能する26歳のOL村崎ワカコを演じる。

最初に演じた時は23歳で、現在は30歳になった。武田は初めて演じた当時を振り返り「作品内のワカコは26歳。(当時は実年齢より)お姉さんなので、背伸びして演じていましたけど(制作陣に)ワカコだったらこういうセリフ、言いますかね? と言って、やっていました」と語った。その上で「久しぶりにシーズン1をみると、幼さが残っていますね。ちょっと、大人になったのかなと思います」と笑みを浮かべた。

20年4月期に「-Season5」、同12月29、30日に2夜連続で年末スペシャル「飛騨酒蔵めぐり」が放送されてから、約1年ぶりの新作だが、その間に現実には全世界がコロナ禍に見舞われた。「-Season5」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて発出された1回目の緊急事態宣言下で放送され、「飛騨酒蔵めぐり」放送後も、緊急事態宣言が長期にわたって続き、飲食店は時短営業を要請されるなど厳しい状況が続いた。

「ワカコ酒」は、あくまで架空の物語のため、コロナ禍を直接、物語やセリフに反映させてはいない。それでも、実在する飲食店の店内での撮影がウリの作品だけに、どこまで撮影が可能か不確定要素もあった。そのため、原作にもエピソードとしてあったファミレス飲み、お取り寄せなど、コロナ禍の新しい生活様式で推奨された飲食の手法も盛り込み、家飲みを描く回も作った。

武田自身、プライベートで家飲みが増えたという。「外に飲みに行けない日が続いたじゃないですか? 私自身、家で飲むのが増えたので、家で飲んで楽しんでいる雰囲気になって頂けたら良いなと演じました」と家飲み回では意識付けをして演じたと明かした。

意識付けだけでなく、家飲み回では具体的に違った演出、演技にも着手した。「ワカコ酒」では、女ひとり酒を楽しむワカコの心の声を武田がモノローグで語るのが定番だが、家飲みを描いた回では「モノローグを声に出して飲んだり、普段より酔っぱらうシーンをお見せしました」という。「(室内で)ダーンと横たわったり、オフにお酒を楽しんでいるワカコは楽しかった」と振り返った。

自身の家飲みの様子について聞かれると、武田は「(自分も)開放的になる。いつでも寝られるスタンス…パジャマです。最近は辛いものにハマっているので、辛いソース…ハバネロを用意してかけて食べています」とプライベートの一端を明かした。