新日本プロレス22日の後楽園大会で、KOPW次期挑戦者の金丸義信(45)がウイスキー殺法で勝利を収めた。

 金丸は24日後楽園大会で現タイトル保持者・矢野通に挑む。試合のルールはこの日まで行われたファン投票の結果、金丸提案の「忘年会マッチ・ウイスキーコース」に決定。試合開始から2分おきにウイスキーをお互いにショット1杯飲み干していき、通常のプロレスルールによる決着に加えて、20秒以内に飲み干せない場合も敗退となる酒豪同士による異色マッチだ。

 この日の大会では鈴木みのる、DOUKIとトリオを結成して矢野、天山広吉、小島聡組と前哨戦で激突。試合終盤に孤立した金丸は、天山と小島のテンコジカッターを浴びて窮地に陥った。

 だがカットに入ったみのると小島がやりあっているスキに、自軍コーナーに置いてあったウイスキーを口に含む。小島が勝負を決めにラリアートを狙ってきたところで、ウイスキーミストを噴射。さらに大の字となった相手をウイスキー攻めにしてから押さえ込み3カウントを奪取した。小島が唯一飲めない酒がウイスキーという弱点を最大限に利用した勝利だった。

 してやったりの金丸は「オイオイ、(KOPW戦のルールが)ウイスキーに決まりだ、オイ。分かったか、矢野? 当日、ウイスキーだからな。ガッツリてめえに飲ましてやるから、覚えとけよ。その時は俺がワン、ツー、スリーだ」と自信満々。矢野を酔い潰してのタイトル奪取に自信をのぞかせていた。