切り替えるしかない…。大相撲初場所2日目(10日、東京・両国国技館)、大関貴景勝(25=常盤山)は小結明生(26=立浪)に突き落とされて早くも初黒星を喫した。

 立ち合いからのど輪で起こすも右に逃れた相手にいなされ、土俵上にばたりと手をついた。取組後は「また明日、頑張ります」と話し、国技館を後にした。一昨年11月場所以来の賜杯を狙う大関にとっては、横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)と対戦する終盤戦まで星を落としたくなかったはずだ。

 土俵下の藤島審判長(49=元大関武双山)は「昨日(初日)はよかったのに、落とす(負ける)とは思わなかった。体が突っ込んでしまった。上体だけで行っていた」と指摘。その一方で「先場所ぐらいから当たれるようになってきているし、修正してくるのでは」と付け加えた。

 再び白星を重ねて逆転の機会を待つしかない。