ベルギー1部シントトロイデンに入団した元日本代表MF香川真司(32)に、早くもアジアから熱視線が注がれている。11日の入団会見の様子が世界各国で報じられる中、地元紙「ニウスブラッド」が注目したのが、香川のピッチ外での〝貢献〟だ。

「シントトロイデンは、香川で世界を驚かせる。ドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドの元選手の移籍は、すぐさま商業的ヒットとなる。クラブの歴史の中で最も印象的な移籍により、クラブはしばらくの間、新型コロナの懸念を忘れる」と報道。欧州の名門で実績を残した〝ブランド力〟は健在で、クラブに経済効果をもたらすとの見方を示した。

 特に期待されるのが、日本以外のアジア市場の開拓だ。アジアで絶大な人気を誇るマンチェスターUで活躍したため、東南アジアや中東、中国などでは他の日本人選手では比較にならないほど香川に対する人気は熱狂的だ。

 実際、入団会見を受けてアジアサッカー連盟(AFC)もさっそく公式ホームページで大々的に特集。「香川がシントトロイデンに移籍」と題して「元C大阪、マンチェスターUのMFが火曜日にクラブ7人目の日本人選手となった。セレッソでキャリアをスタートさせた香川はドルトムント、そしてマンチェスターUでタイトルを獲得した」と紹介した。また「2012年にアジア年間最優秀選手に選ばれた」とアジア屈指のレジェンドであることを強調した。

 アジアのスターはプレーはもちろんのこと、クラブのファン層拡大にも大きく貢献しそうだ。