巨人の春季キャンプで一軍スタートが決まった2年目の中山礼都内野手(20)が26日、レギュラー奪取へ闘志を再点火させた。

 今季の中山の目標は「ショートでレギュラー」。まだ一軍出場は果たせていないが、実現するためには主将であり不動の遊撃手・坂本の壁は避けて通れない。オフの間は主砲で打撃2冠王の岡本和、二塁守備率がリーグトップだった吉川とともに自主トレを敢行。特に吉川から〝守備の極意〟を習得することに重点を置いてきた。

 そのなかで最も中山の胸に刺さったのは「ポジショニングの重要性」だ。「『投手の調子、打者のスイング、いろんなことを頭に入れてポジショニングをとることが大事』と言われました。(これまでにも)考えていたつもりにはなっていたんですけど、まだまだ全然(吉川)尚輝さんに比べたら甘かったなと思います」。ともに汗を流しながらも、レギュラーとして活躍する吉川との差を思い知らされたという。

 もちろん、その差は今後の鍛錬で縮めていけばいいこと。2月1日からの宮崎キャンプでは一軍メンバーに名を連ねた。「ある程度、想定もしていたので、いいスタートを切れるといいと思います。守備はもちろん打撃、飛距離の面でしっかり振って力をつけたい」とやる気十分だった。