井上真央(35)が、3月26日に開局するBS松竹東急の開局記念特別ドラマ「夜のあぐら~姉と弟と私~」(4月放送)に主演し、尾野真千子(40)と初めて姉妹を演じることが26日、分かった。新たに誕生するBS局の船出を、“美人姉妹”がドラマで華やかに彩る。

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家族のつながりを描く長嶋有氏の同名小説が原作。ピアノ講師を辞め目標のない日々を過ごす秋子(井上)に、ある日姉の春子(尾野)から引きこもりの弟とともに招集がかかる。「死期の近い父の財産を愛人から守る」という春子の勢いに気乗りしないまま巻き込まれるが、次第に家族の新たな一面を知ることになる。人生の素晴らしさを、ユーモアと涙を交えて描く。

井上は出演依頼を受け「原作、脚本、冒頭のシーン、読み進めていくたびにこの作品に参加したいという思いが募っていきました」。控えめながら芯のある役柄で「厄介な姉、面倒な弟、近いような遠いような、知っているようで知らない家族のコト。うそなくまっすぐに秋子を演じていきたい」と話す。

井上と尾野が本格的に演技を交わすのは今作が初めて。撮影はこれからだが、尾野は「面白いドラマやります!たくさんの人たちと台本以上の物語が生まれてくることを今からワクワクしてます!」と心躍らせる。井上も「私にとっていとおしい作品になると予感しています」と話しており、尾野との共演を楽しみにしているという。

ともにNHK朝ドラのヒロイン経験を持ち、映画、ドラマともに主演作多数。井上衛プロデューサーは「局の本気度を示すためにも、多くの人たちに親しまれている、実力派の方に」とオファーの経緯を説明。「この新しい局で、新しい『姉妹』をお見せできるということは大きな喜びです」と期待を寄せた。監督はテレビ東京系ドラマ「きのう何食べた?」などの野尻克己氏。

◆BS松竹東急 映画、ドラマ、歌舞伎、舞台などさまざまなコンテンツを持つ松竹と、劇場やケーブルテレビ、鉄道、商業施設などの生活接点を持つ東急が共同で設立したBSデジタル放送局。3月26日開局。チャンネル番号は260で、視聴は無料。映画や舞台、オリジナルドラマのほか、バラエティー、スポーツ、ドキュメンタリーなどを編成予定。