1988年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載をスタートした萩原一至さんの“伝説”のファンタジーマンガ「BASTARD!!-暗黒の破壊神-」がアニメ化されることが分かった。タイトルは「BASTARD!!暗黒の破壊神」で、アニメシリーズとして2022年にNetflixで全世界同時配信される。同作は、1992~93年にOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)が制作されており、約30年ぶりにアニメ化される。「ゴブリンスレイヤー」などの尾崎隆晴さんが監督を務め、「僕のヒーローアカデミア」などの黒田洋介さんがシリーズ構成を担当。「東京リベンジャーズ」などのライデンフィルムが制作する。
ウナギノボリ
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谷山紀章さんが主人公のダーク・シュナイダー、楠木ともりさんがヒロインのティア・ノート・ヨーコをそれぞれ演じるほか、ガラ役の安元洋貴さん、アーシェス・ネイ役の日笠陽子さんらが出演する。ダーク・シュナイダーとヨーコが描かれたティザービジュアルも公開された。アニメ化を記念した特番が2月10日午後8時からYouTubeほかで配信されることも発表された。谷山さん、楠木さんら声優陣が登場し、追加キャストが発表されるほか、PVも解禁される。
「BASTARD!!」は、1987年に「週刊少年ジャンプ」に読み切り「WIZARD!!~爆炎の征服者~」が掲載され、1988年に連載をスタート。近代文明の崩壊から400年後、魔法と剣が支配する混沌(こんとん)の中にあった世界で、かつて世界支配をもくろんだ最強にして最狂、伝説の魔法使いダーク・シュナイダーが復活し、活躍する姿を描いている。
魅力的なキャラクター、セクシーな描写、高い画力などが人気を集め、“ダークファンタジーマンガの始祖であり金字塔”とも呼ばれ、後の数々のファンタジー作品に影響を与えた。「ウルトラジャンプ」(同)などでも連載されたが、長期休載している。コミックスの累計発行部数は3000万部以上。
谷山さんは「自分が学生時代の頃に連載されていたマンガ。存在感バツグンのマンガで、もちろん知っていました。ヤバイ作品のヤバイ主人公であるダーク・シュナイダーを当時、世代ド真ん中だった自分が時を経て演じることになるとは……本当に人生分からんもんです。かつてOVAで同役を矢尾一樹先輩が演じておられました。この人しかいないんじゃないかというほどのハマリっぷりでした。今回、ダーク・シュナイダーを自分に託してくれた人たち、そして多くの原作ファンのために谷山紀章にしかできないダーク・シュナイダーを全うしようと思います。応援よろしくお願いします」とコメント。
楠木さんは「自分の芯をしっかりと持っているがゆえに怒るとちょっぴり怖いヨーコさんですが、よく周りを見て人の気持ちを理解できる、強く、心優しい素敵な女性です。海外も含めた多くのファンの皆様、そして初めて興味を持ってくださる皆様にも楽しんでいただけるよう、頑張ります! これからよろしくお願いします」と話している。
アニメを手がける尾崎監督は「あのバスタードが! バスタード!バスタード!バスタード!がですよ。今アニメで復活します! この作品が数ある日本のファンタジー作品に与えた影響は今も続いていると言っていいでしょう。それは古典的ハイファンタジ―の枠にとどまらずものすごい勢いとパワーで進化し多くのファンたちを魅了してきました。多様化する社会、そして個人の自由が主張され便利で豊かになる一方で大切な人との何かを見失いがちなこの時代。自分の理想、生き方だけがあっても意味をなさない。そこに大切な人たちがいるからこそ強く生きてゆける。ファンタジーの世界観のみならず、そんな熱い思いを抱いたキャラクターたちが全力で走り続けますので、原作を知ってる方も知らない方もみんなで楽しんでいただけること間違いないです。この作品を最高のキャスト、スタッフと共にアニメ化し皆様にお送りできることを光栄に思っております。どうぞお楽しみに!」とメッセージを寄せた。
監督:尾崎隆晴▽シリーズ構成:黒田洋介▽キャラクターデザイン:小野早香▽音響監督:えびなやすのり▽音楽:高梨康治(Team-MAX)▽オープニングアーティスト:coldrain▽エンディングアーティスト:Tielle▽プロデュース:ワーナーブラザース ジャパン▽アニメーション制作:ライデンフィルム
ダーク・シュナイダー:谷山紀章▽ティア・ノート・ヨーコ:楠木ともり▽ガラ:安元洋貴▽アーシェス・ネイ:日笠陽子
かつて安元少年は、本作品に胸と「何」かを熱くしたものです。そんな思い出の作品に、個人的に大好きなキャラクターのガラとして参加できるなんて感無量です。しっかり、大切に、豪快に、だがどこかしら優しく、チャーミングに、彼を演じていきたいと思います。
アーシェス・ネイを演じさせていただくことになりました、日笠陽子です。ネイは自分の奥底にある気持ちを見ないふりをしながら、理想の世界と強さを追い求める、不器用ながらも真っすぐな女性です。己の役割と、愛との間で揺れるネイの細かな心の機微を表現できたらと思っております。原作者様の遊び心がふんだんに盛り込んであるこの作品が映像としてよみがえるので、ファンの皆さんも、ぜひ楽しみに待っていてください!
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