フィギュアスケート男子の羽生結弦(27=ANA)が、プロサッカー選手のMF本田圭佑(35)との共通点を指摘されている。

 14日に会見を行った羽生は、4回転半挑戦についてこんな思いをを口にした。

「今まで4A(4回転半ジャンプ)を飛びたいと言ってきた理由は、心の中に〝9歳の自分〟がいてアイツが飛べってずっと言っていた。ずっと(9歳の自分に)『お前、下手くそだな』と言われながら練習してたけど、今回のアクセルは褒めてもらえた。一緒に飛んだというか、実は9歳のときと同じフォーム。ちょっと大きくなっただけで。それが自分らしいなと。何より4Aを探していく時に、技術的に最後にたどり着いたのが、あのときアクセルだった」

 羽生らしい独特の表現だが、何か聞き覚えがあるような…。本田が、かつて語った〝リトルホンダ〟に通じるものがある。象徴的なのは、2014年1月のイタリア1部ACミランの入団会見でのこと。移籍を決めた理由について「私のリトルホンダに『どこのクラブでプレーしたいんだ?』と聞いた。そうしたら心の中のリトルホンダが『ACミランだ』と答えた。そういう経緯でACミランに来た」と語っていた。

 それだけにネット上には「羽生の会見を聞いてリトルホンダを思い出した。懐かしい」「一流アスリートの心の中に〝リトル〟がいるのか」などの声が上がった。

 両者には親交はないはずだが、思わぬ〝シンクロ〟。今後について「リトルユズ」は羽生に、どんな言葉をささやきかけるのだろうか。