女子プロレス「スターダム」の〝小悪魔〟月山和香が、ユニット「コズミック・エンジェルズ(CA)」を造反した桜井まいを〝更生〟させる。

 21日の東京・後楽園ホール大会で月山は、中野たむ、ウナギ・サヤカとの「CA」で、「ドンナ・デル・モンド(DDM)」のジュリア、MIRAI、桜井組と対戦する。

 12日の大阪大会ではジュリアの〝引き抜き〟によりCAの桜井がDDMに電撃加入。怒りの中野は「私が手を下すまでもない。月山に(桜井を)潰させる!」と月山を〝ヒットマン〟に指名した。

 月山は桜井の離脱について「自分で主張してユニットを抜けるのは、並々ならぬ決意と理由があるのだと思います。ただ、抜けた後にコズエン(CA)の先輩に悪態をついたり『ダンスの練習が嫌だった』と言っているのは、恩をあだで返しているしか思えない。人としてどうなの?って」と複雑な表情を浮かべた。

 桜井とは2020年に同じアクトレスガールズでデビュー。ともに昨夏に退団してスターダムに移籍するなど2年以上、行動をともにしてきた。だからこそ、桜井がCAに不満を持っていたことに気づけなかったことを「私の落ち度じゃないか…」と、自責の念に駆られているという。

 ならば試合で晴らすしかない。「自分への怒りをぶつけ、桜井の感情を全身で受け止めたい。その上で勝ちます。ジュリアより月山の方が器が大きかったということを気づかせてやります!」。愛憎渦巻く一戦となりそうだ。