今年デビュー40周年を迎えた演歌歌手の原田悠里(67)が16日、都内で、パーソナリティーを務める熊本放送ラジオ番組「原田悠里のちょっと寄んなっせ♪」の収録を行った。

82年にデビューした同期の演歌歌手鳥羽一郎(69)をゲストに迎えた。この日、40周年記念シングル「愛の糸」を発売した原田は、印象深い出来事に99年のNHK紅白歌合戦初出場を挙げ「デビュー18年目にして『津軽の花』でやっと出場することができたので、その紅白では『苦節18年』と紹介されました。故郷の市役所に『紅白初出場』の垂れ幕が出た時はうれしかったですね」としみじみ。鳥羽は、キャンペーンで全国各地を巡った思い出を振り返ると「あの当時は、夜キャンなんていうのがあって、飛び込みで夜の酒場に行って歌ったものです。あの勢いはすごかったですね」と語った。

シングル「愛の糸」は師匠である北島三郎が作詞作曲し、原田は「宇宙観というくらい大きな世界の中に北島先生が立っていらっしゃるようなスタンスで書いてくださったスケールの大きな作品です」と紹介。鳥羽も先月12日に武田鉄矢作詞の記念シングル「一本道の唄」を発売した。番組共演の際、武田に作詞を依頼すると「『演歌は書けない』と言われたので難しいかなと思っていたのですが、後日、とてもすてきな詞が出来上がりました」と感謝。また「『これは“鳥羽一郎のマイウェイ”であって、武田鉄矢さん、海援隊の“マイウェイ”でもあると思うんです』と武田さんに言ったら、ニコッとされました」とやりとりを明かした。

今後の抱負も語り、原田は「これから一歩ずつ頑張ろうという思いを抱いていますし、今日がまた新たなスタートラインだと思っています」と笑顔。鳥羽は「40周年は通過点ですよ。これから何年歌えるかわかりませんが、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら頑張って歌っていきたい」と意気込んだ。