ソフトバンク・東浜巨投手(31)が開幕へ順調な調整ぶりをアピールした。5日、ロッテとのオープン戦(ペイペイ)に先発。予定の5イニングを1安打無四球、6つの三振を奪って無失点に抑える好投を見せた。

 力のある真っすぐが光った。コントロール、切れ味ともに抜群で、初回に奪った2つの三振はいずれも空振りで斬った。真っすぐで押して、得意のシンカーなど変化球も冴えて充実の76球。「(手応えは)真っすぐが一番。真っすぐでファール、空振り、見逃しが取れて、というところ。僕の投球はそこが生命線になる」と満足そうに振り返った。

 投げ合ったロッテ・佐々木朗も自己最速タイの163キロをマークして5回2安打9奪三振、無失点の好投。「ビックリしすぎて言葉が出なかったです。横から見ていても平均で160キロぐらいですよね。つられてよかったんじゃないですかね。それくらい支配していた。末恐ろしいなというふうに感じました」と引き締まった投げ合いの中で、令和の怪物をたたえることも忘れなかった。