ゼロワンの〝炎の戦士〟こと大谷晋二郎(49)が、黒いカリスマ〟蝶野正洋(58)に反論だ。昨年9月の試合中に「左前腕両骨骨折」を負って長期欠場中とあって蝶野から「選手に専念するのか、事務方をしっかり勉強していくのか決断するべきじゃないか」と二者択一を迫られていた。

 しかし大谷は、新日本プロレス時代の先輩への感謝を口にした上で「正直、そこはあなたに言われる筋合いはありませんよ、と。進退を決めるのは自分自身」と〝勧告〟をはねつけた。続けて「プロレスは『大谷晋二郎』を求めてくれる人がいる限り、僕は続けたい。それを求める人がいなくなったら引くべきだと思う。まだまだやり残した使命がある。やらなければならないことがあると信じているので」と真意を説明した。

 特に今年はデビュー30周年のメモリアルイヤー。6日の団体設立21周年記念大会(東京・後楽園ホール)では、世界ヘビー級王座を防衛した杉浦貴(51)に手負いの状態のまま挑戦を表明した。大谷は「もしかしたら前代未聞かもしれない」と冷静に自己分析しつつ「最後の最後に勝ってる大谷晋二郎を見せたい。それが両国(4月10日の『20周年&21周年記念大会』)のリングだったら最高じゃないですか」と意欲を見せた。

 肝心の回復状態については明言を避けつつも「全然ダメで骨がくっついていないとか、そういうことではない」と強調したが、早期の挑戦実現はあるのか。