巨人の新外国人選手、マット・シューメーカー投手(35)が10日にジャイアンツ球場で始動した。

 6日に来日し、所定の検査をクリアした右腕は室内練習場でランニングやキャッチボールなどで調整。日米野球で来日経験はあるとはいえ、国も文化もチームも異なる新たな環境ではやはりスタートが肝心だ。練習の合間には初対面となった戸郷と平内の前で、何やら自分のシューズを指さしながら笑みを浮かべる場面があった。

 この時のやり取りについて、シューメーカーは「シューと言えば靴。靴というのを日本語で習ったんですけど、その場で言えなくて…。自己紹介の時にそうやっていこうかなと考えているところです」とはにかんだ。自分の名前をネタに〝靴を作っている人じゃないよ〟と伝えたかったようだが、戸郷らは笑顔だっただけにつかみはOKだ。

 また、練習後のグラウンドでは三軍スタッフらにあいさつ。「10何年伸ばしたヒゲをジャイアンツのために剃ってくれました」と紹介され、大きな拍手で迎えられると駒田三軍監督から「(剃った)ヒゲは家にあんの?」と思わぬ変化球質問も…。これにはシューメーカーも「HAHAHA!」と大笑いだった。

 何はともあれ、2月中旬からアリゾナ州で行われたミニキャンプに参加したとあって「(NPB公式球は)問題なく、いい感触でボールを握りながら投げられている。状態はとてもいい。準備万端だと思います」と力強かった右腕。11日にはさっそくブルペン入りする考えで、徐々に調整のピッチを上げていく。