「すばらしき世界」(西川美和監督)で優秀主演男優賞を受賞した役所広司(67)が、優秀助演男優賞を受賞した仲野太賀(29)との入浴シーンを演じた際、仲野が股間を隠すために貼った“前貼り”の貼りに甘さがあったと振り返った。

その上で「孤狼の血 LEVEL2」(白石和彌監督)で優秀主演男優賞を受賞した、松坂桃李(33)が編み出した“松坂モデル”が最高だと絶賛した。

役所は「僕たち、裸になる時に“前貼り”で隠すところがあるんです。準備してスタンバイしていたら、太賀君の前貼りが、どうも、うまくいっていない。フィット感がなくて、ガバガバした感じがする。おかしいなと思って見せてもらったら、違う。逆さだった」と振り返った。その上で「僕が“前貼り”の作り方を松坂君に教えてもらって『すばらしき世界』でも“松坂モデル”をやろうと。業界では有名なんですよ。僕が指導して、ピタッといきました。松坂君が、僕に教えてくれたんです」と笑みを浮かべた。

松坂は「たまたま…結構、前の作品ですけど、裸になる作品に出ていた時があって。本当に服を着るより前貼りをする回数が多い感じ。自分の中で1番、パッとすぐ着けることが出来て、すぐ取れて、また新しいものを着け変えることが出来る、ものすごい早い、いい“前貼り”の作り方を発見した」と“開発者”として胸を張った。その上で「役所さんにお話する機会があって、意外とパッと広がって」と役所の業界内宣伝力をアピールした。

役所は「業界で有名な“松坂モデル”で、お風呂場の太賀君の、すばらしい感動的なシーンが出来た」とたたえた。