巨人の新助っ人マット・シューメーカー投手(35)が15日に、ジャイアンツ球場で行われたシート打撃に登板した。

 10日からチームに合流した右腕にとって、この日が来日初となる実戦形式での投球。リリースポイントの感覚をテーマに、18人の打者を相手に計63球を投じ、安打性の当たりは8本、1四球、1奪三振、牽制死を2つ奪った。

 新型コロナウイルスの影響により、来日前は米国・アリゾナ州で行われた新助っ人向けのミニキャンプに参加。待望の日本での「初登板」を終えたシューメーカーは「感触は非常に良かったです。球種もいろいろ試せましたし、リリースポイントだったりも試せたので良かったです」と上々の手応えを掴んだ。

 また、右腕の特徴であるメジャーのレジェンド投手、ノーラン・ライアン氏を彷彿とさせる豪快なフォームはこの日も健在。「ノーラン・ライアンはもちろんそうですし、あとはロジャー・クレメンスとか、そういう投手を参考にしてずっとやってきたのでフォームが似てるのかもしれません」と、自らのルーツについても明かした。

 今後の詳細な予定は未定なものの、中5、6日の間隔を空けながら球数や実戦形式での練習を徐々に増やしていく方針。メジャー通算46勝と実績十分の男が、一軍合流に向けて入念な調整を続けていく。