俳優の目黒祐樹(74)と多岐川裕美(71)が16日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に出演。川栄李奈演じるヒロイン・ひなたの大叔父の雉真勇、大叔母の雪衣夫妻の〝晩年役〟として登場した。

 ドラマでは朝ドラ史上初となる3人のヒロインが、3世代の親子の物語を演じているが、勇夫妻は上白石萌音演じる初代ヒロイン・安子編で登場。勇は村上虹郎、雪衣は岡田結実が演じた。時が流れ、安子の孫のひなた編となり、目黒と多岐川が夫妻の晩年を演じることになった。

 目黒は一視聴者として見ていた同ドラマへの出演について「村上虹郎さんが演じる勇のことも拝見していました。まさか野球好きの勇の晩年を演じさせていただくことになるとは全く思わずに見ていたので、驚きや不思議な感じ、それから喜び、いろんな感情が混ざりました。なかなか一言では説明できない気持ちになりました」と心境を明かした。

 撮影現場については「孫に囲まれているような楽しい場面が結構あります。家族に囲まれて、ついワーっと泣いちゃうおじいちゃんみたいに、そういう雰囲気づくりをやってくださいました」と感謝。「視聴者の皆さんには若い頃の勇の印象が非常に強烈に残っていらっしゃると思うので、それをできるだけ裏切らないように、できれば勇っぽく上手に歳を重ねていられたらいいなと思います。ちょっと甘めの点数で、歳をとってからの勇の登場を見ていただいて評価いただければうれしいです」と語った。

 一方、意外にも朝ドラ初出演の多岐川は「うれしかったのと同時にびっくりいたしました」。

 連絡を受けたのは勇と雪衣が結婚するシーンが放送されたころで、「物語としても怒涛の展開で二人が結婚したことにびっくりしていたところへ、その雪衣さんの晩年役と聞きまして、さらにびっくり!びっくりが重なりました」と振り返った。

 多岐川は「視聴者の皆さんが雪衣に対してどんな思いを持っていらっしゃるのか、悪い思いの方が多いのかしら?とちょっと怖いですけれども、これからもずっと作品をみていただいて、ドラマが全部終わった時、雪衣に対する皆さんの印象がどんな風に変わっているのかなと、私の方が楽しみにしております」とコメントした。