アルピニストの野口健氏が16日、ツイッターを連投し、25日に出版予定の元マネジャー・小林元喜氏の著書「さよなら、野口健」(集英社)について言及した。

 ただならぬタイトルの同書。書籍紹介コーナーには「野口健はモンスターか、善意の活動家か?」「野口健は登山家として本当に『三・五流』なのか?」「なぜ小池百合子をあれほど応援したのか?」など、過激な文言が並ぶ。

 発売中の「フラッシュ」では著者の小林氏が取材に応じ、野口氏の知られざる〝素顔〟を明かしている。

 そうした構図の中、当の野口氏は16日にツイッターを更新し「いよいよですね。小林さんから『本を直接渡したい』と連絡。作家志望であった彼に『僕の本でも書いてみたら』と何気なく話した事からスタートした取材。約3年間、朝5時に起きては原稿書き。僕の家にも何度も泊まりに来ては朝までの取材。ついにやり切ったね。おめでとう」と労をねぎらった。

 続くツイートでも「会社勤めしながら、一冊の本を書き上げるのは本当に大変なこと。小林さんには『僕は本が出るまで原稿チェックはしない。配慮する事なく好きに書いていいよ』と。だから本当に何が書いてあるのか分かりませんが、ただ小林さんからの一言。『野口さんへのラブレターです』。ドキドキしちゃった」と胸中を吐露。

 さらにノンフィクション作家・佐々涼子さん「一気読み必至! カリスマ『登山家』に魅入られた作者は、いったい何の山に登っているのか」という推薦文を紹介した上で「僕はマナスル、さて小林さんは何の山を目指しているんだろうか。僕も知りたいな。開高健ノンフィクション賞にノミネートされたのだから、次の山は標高が高そう!」とツイートした。

 野口氏の余裕の表れなのか、それとも…。